1-1サビのくり返し
サビのメロディがくり返しで、分かりやすい。
キャッチーな曲を作るときの王道の手法です。
※授業用に作った架空の発注書です。実在の企業・団体・楽曲とは関係ありません。
この注文に、どう応える?
発注書の「キャッチー」とは、覚えてもらう仕組みを作ることです。お手本の曲を聴きながら6つの仕組みと作るときのコツを確認し、最後に課題に取り組みます。
サビのメロディがくり返しで、分かりやすい。
キャッチーな曲を作るときの王道の手法です。
サビのメロディが、ずっと同じ音を連打していて、しかもくり返し。
メロディの単純さが、キャッチーさをより引き立てています。
メロディ自体はくり返しではなく、キャッチーではありません。
ただ、歌詞の冒頭の「ケセラセラ」というフレーズがキラーフレーズとなり、この曲を印象づけています。
イントロにサビのメロディを持ってくる(サビ始まり)と、1番のサビは2度目に聴くことになります。
一度聴いたメロディは、すでに知っているメロディなので、キャッチーに感じやすくなります。
AメロやBメロにサビのモチーフを一瞬入れたり、リズムを似たものにしたりすると、サビに「聴いたことがある感じ」を持たせられます。
サビは歌ではなくサウンドのみ。そのサウンドのメロディと音色がキャッチーです。
このように歌メロ以外でも、EDMのドロップのような手法でキャッチーさを出すことができます。主に K-POP・EDM・ボカロで使われる手法です。
サビは「bad」という言葉のくり返しで、とてもシンプル。メロディというよりセリフのパターンです。
ILLIT「It's Me」のようなドロップのサウンドと一緒に使われることも多い手法です。
アメリカのヒットチャートでは、サビの歌詞をくり返す曲ほど1位まで行っていました。1 ただし「くり返したから売れた」とまでは言えません。キラーフレーズ(タイトルにするのも手)を、サビで何度か歌ってみましょう。
メロディのくり返しが少なく、覚えやすい言葉もありません。ただし、メロディが非常に壮大です。
このように長い物語を紡ぐようなメロディにすると、壮大で説得力があり、感動させる曲を作れます。lulu. はコード進行もサビ全体で非常に大きな流れになっていて、感動をより引き立てています。
メロディのくり返しは一度しかありませんが、コードの移り変わりが早く、しかもループしています。
コードの流れをシンプルにし、短い間隔でループさせると、壮大な中でもキャッチー寄りに仕上げられます。
キャッチーにすればするほど、中身のない曲に仕上がることが多くなります。中身がないのは悪いことではなく、何も考えずに楽しめる曲になりやすい、ということです。
キャッチーなメロディを作るうえで重要なのは、音程の上下よりもリズムです。
一度リズムだけ(clap のサンプルなど)でキャッチーなリズムができているかを確認し、その後に音程を考えるとやりやすくなります。ドラムとの相性も考えるとなおよし。
コードの移り変わりが短いほうが、コードに影響されず、スケールでメロディを作れる状態になりやすくなります。
メロディを比較的自由に動かせるので、コードにぶつかることなく、自由にメロディをくり返せます。
アメリカのヒット曲では、歌が入るまでの前奏が20秒あまりから5秒くらいに縮みました。2
イントロを長くしたいときは、サビのメロディを先に聴かせる(1-4 サビ始まり)のも手です。
くり返しは、変化と組み合わせて初めて効きます。3
くり返しを足すだけで、初めて聴く曲でも「楽しい」「面白い」と感じられやすくなります。4 ただし、集中して聴いている人には、くり返しすぎると飽きられます。5
頭から離れない曲のメロディは、上がって下がる山の形が多いことが分かっています。6
めずらしい形を探すより、リズムとくり返しで勝負しましょう。
キャッチーな曲を作ってくる